「入れ歯にした後、食べ物をしっかり噛みにくい・噛めない…」
「入れ歯がずれる・外れる…」
「入れ歯が動いて、発音しにくい…」
上記は、入れ歯でよく見られるお悩みです。特に、保険の入れ歯でお困りの方は少なくありません。
なぜ、「保険の入れ歯は使いにくい」というケースが多く見られるのでしょうか?気になるところです。
原因はさまざまですが、保険の入れ歯が使いにくい最大の理由は、日本の保険診療制度が関係していると考えられています。
目次
■保険の入れ歯が使いにくい理由
◎保険の入れ歯は「必要最低限」の機能しかありません
日本の法律では、保険診療(保険を適用して行う診察や治療)を以下のように定めています。
・健康な生活を送るために必要な、最低限の診療であること
・必要最低限を超えた、過剰な診療をしてはならない
法律に基づき、保険の入れ歯は「必要最低限」の機能しかありません。
保険の入れ歯の素材はレジンというプラスチック樹脂でできています。法律上、レジン以外の素材は使えません。
素材以外にも、保険の入れ歯治療では、1人の患者様にかける診療時間や入れ歯を作製するための工程数も限られます。
診療時間や工程数が限られているのは、保険診療には「必要最低限を超えた過剰な診療をしてはならない(過剰診療の禁止)」という法律があるためです。
上記の理由により、素材(レジンのみ)、および、入れ歯の作製にかける診療時間や工程数が限られることから、保険の入れ歯は、自費の超精密義歯の様には精密性を高められません。患者様やお口の状態によっては、保険の入れ歯が「合わない」「ずれる・外れる」などの不具合・違和感が生じるケースもあります(※)。
(※)保険の入れ歯を否定するものではありません。保険の入れ歯
でも、大きな問題なく使用できている方もいらっしゃいます。
◎保険の入れ歯の噛む力の回復率は10~40%程度
「合わない」「ずれる・外れる」こともある保険の入れ歯。
保険の入れ歯には、しっかり噛みにくいデメリットもあります。
入れ歯は取り外し式のため、固定式のインプラントやブリッジと比べると噛む力の回復率に劣ります。
天然歯の噛む力を100とした場合、保険の入れ歯の噛む力の回復率は部分入れ歯が30~40%程度、総入れ歯が10~20%程度に留まります(※)。
(※)平均の回復率です。患者様やお口の状態によ
っては平均以下の回復率になる場合があります。
◎自費の入れ歯はフィット感や機能性を高めた物も
シリコンデンチャー、超精密義歯、コーヌス義歯など、自費の入れ歯はフィット感や機能性を高めた物が多いです。自費の入れ歯にすることで、保険の入れ歯と比べて使い心地を改善できるケースも。
ただし、自費であっても入れ歯は取り外し式のため、固定式のインプラントやブリッジに比べると噛む力の回復率は劣ります。
■入れ歯でお悩みの方にオススメ インプラント治療のご紹介
◎人工歯根に基づく、高い安定性
入れ歯の使いにくさ・不具合でお悩みの方には、インプラントをオススメします。
インプラントとは、お口の中に人工の歯根を作る治療方法です。インプラント治療ではネジのような形をしたインプラント体(フィクスチャー)を顎の骨に埋め入れ、人工歯根を作ります。
埋め入れた人工歯根は生体的現象(オッセオインテグレーション)によって強固に顎の骨と結合するため、安定性が高いです。
インプラント治療後は、ご自身の歯に近い感覚で硬い物もしっかり噛んでお食事を楽しめます。
■インプラントのメリット
人工歯根に基づく高い安定性をはじめとして、インプラントには以下のようなたくさんのメリットがあります。
①安定性が高く、硬い物もしっかり噛んでお食事を楽しめる
②ほかの歯を傷つけない
③固定式のため、ずれたり外れることはほぼない
④発音の邪魔をしない
⑤毎日の基本的なお手入れはいつもどおりの歯みがき(+歯間清掃)でOK
⑥入れ歯のように毎日取り外して洗う必要がない
⑦セラミック製の人工歯により、自然な白さの歯に近づけられる
■インプラントのデメリット
メリットが多いインプラントですが、デメリットも存在します。インプラントをご検討されている方は、メリット・デメリットを理解した上で治療を受けることが重要です。
①外科的な手術が必要
(麻酔をするため、手術中に痛みは感じません)
②保険が利かず、自費(自由診療)のため費用が大きい
③外科手術にともない、細菌感染のリスクが存在する
(衛生対策を徹底することで、細菌感染のリスクを低減できます)
④1型糖尿病の方や特定の薬(ビスホスホネート製剤など)を使用している方にはインプラント治療を行えない場合がある
⑤治療後、ケアを怠ると歯周病の一種であるインプラント周囲炎を発症する可能性がある
【アストラテック社公認インストラクターの院長がインプラント手術を行います】
大阪府八尾市の谷口歯科クリニックでは、世界トップレベルのインプラントメーカー「アストラテック」社の公認インストラクターの資格を持つ院長がインプラント手術を行います。
アストラテック社の公認インストラクターとは、一般の歯科医師に向けて講演・指導を行える認定資格です。これまでに国内外で多数の講演・指導をすると共に研究会にも積極的に参加し、日々、インプラント治療に関する知識と技術の研鑽に努めております。
長年、培ってきたインプラント治療の経験を生かし、骨造成が必要な難症例やオールオン4(オールオン6)にも対応可能です。
-歯科用CT、シミュレーションシステム、サージカルガイドによる精密性の高いインプラント治療をご提供します-
インプラント治療の際は手術前に歯科用CTによる精密検査を行います。検査で得られたCTの画像データを基に専用アプリにてシミュレーションを実施し、サージカルガイドを作製。手術時はサージカルガイドを用いて適切な位置へのフィクスチャーの埋め入れを行い、お1人お1人の患者様に合った精密な人工歯を作製・装着します。
「歯を失ってしまったので相談したい」
「インプラント治療の流れを聞きたい」
「インプラントの費用を教えてほしい」
など、失った歯の治療方法でお悩みの方、インプラントをご検討中の方は、当院までお気軽にご相談ください。インプラントに関してプロフェッショナルな歯科医師が、丁寧なカウンセリングを行います。
カウンセリングはWEB、または、お電話にてご予約可能です。