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監修:医療法人善心会

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インプラントが顎の骨に結合しない原因は?



インプラント治療では、歯周病や糖尿病、喫煙などの要素があると埋め入れたフィクスチャー(人工歯根:インプラント体)が顎の骨に結合しない場合があります。


インプラント治療を成功に導くためには、上記のような不安要素をできるかぎり取り除いた状態で手術を行うことが重要です。


今回は「インプラント治療で気をつけたい不安要素」についてご説明します。


■インプラント治療で気をつけたい不安要素


◎歯周病や糖尿病、喫煙などの要素があるとフィクスチャーが顎の骨に結合しないおそれがあります


以下のような要素があると、埋め入れたフィクスチャーが顎の骨に結合せず、インプラント治療が失敗するおそれがあります。


不安要素① 歯周病


インプラント治療では、歯周病に気をつけなければなりません。


歯周病にかかっている患者さん、特に中程度以上の歯周炎にかかり歯ぐきが下がっていたり顎の骨が溶けている場合は注意が必要です。歯ぐきが下がっている・顎の骨が溶けている状態のままインプラント手術を行ってしまうと、取り残した歯周病菌によって骨結合が阻害され、フィクスチャーが顎の骨に結合しないおそれがあります。


{対処方法}


インプラント治療を始める前にしっかりと歯周病治療を行い、歯周病菌によって侵された歯ぐきや顎の骨の病巣を取り除くことが重要です。


不安要素② 糖尿病


糖尿病の方で血糖の状態が不安定な場合、血液に含まれる栄養が身体のすみずみまで行き渡りにくいです。


栄養が行き渡らないと、インプラント手術後、フィクスチャーが顎の骨に結合しない、歯ぐきの切開部分が治らないなどのトラブルが起きやすくなります。


{対処方法}


2型糖尿病の方はかかりつけの内科医との連携を取り、血糖コントロールを行うことでインプラント治療を実施できる可能性を高められます。


1型糖尿病の方は血糖値を安定させるのが難しいため、インプラント治療は行えません。1型糖尿病の方の補綴治療はインプラント以外のブリッジや入れ歯を検討します。


不安要素③ 喫煙


タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があります。喫煙習慣がある方はニコチンの血管収縮作用によりインプラント手術後、フィクスチャーが顎の骨に結合しない、歯ぐきの切開部分が治らないなどのトラブルが起きやすくなります。


ニコチンは免疫力の低下をひき起こす作用もあり、歯ぐきの切開部分が細菌に感染しやすくなります。


ニコチンのほか、タバコに含まれる一酸化炭素も血中の酸素の運搬を阻害するため、歯ぐきの切開部分の治癒を遅らせます。


{対処方法}


インプラント手術前・手術後は一定期間、禁煙をすることで、インプラント治療を行える可能性があります。


禁煙期間については、歯科医師までお尋ねください。


不安要素④ 顎の骨密度が低い


生まれつき顎の骨密度(骨量)が低い、または、加齢や骨粗しょう症などによって顎の骨密度が低い場合、埋め入れたフィクスチャーが顎の骨に結合しないおそれがあります。


{対処方法}


顎の骨密度が低い、または、フィクスチャーを安定させるために必要な顎の骨の高さや幅が足りない場合はインプラント手術前に顎の骨を増やす骨造成を行うことで、インプラント治療を実施できる可能性があります。


不安要素⑤ 手術後に患部を刺激してしまった


インプラント手術後の1ヶ月間は患部が敏感になっています。インプラント手術直後~1ヶ月間のあいだに患部の仮歯で硬い物や弾力のある物(お肉など)を噛んでしまうと骨結合が阻害され、フィクスチャーが顎の骨に結合しないおそれがあります。


{対処方法}


患部への刺激を防ぐため、インプラント手術直後~1ヶ月間はおかゆややわらかく煮た麺類、プリン、ゼリーなど、やわらかい食べ物が中心の食事にしましょう。


インプラント手術から1ヶ月以上経った後も、患部の仮歯ではなるべく噛まないようにすることが重要です。


不安要素⑥ 患部への細菌感染


インプラント治療では歯科医師・クリニック側の原因によってフィクスチャーが顎の骨に結合しない可能性も存在します。


歯科医師・クリニックが十分な感染対策を行わなかった場合、インプラント手術において細菌感染が発生するおそれがあります。細菌感染が発生すると歯ぐきの炎症・化膿を起こしたり、フィクスチャーが顎の骨に結合しないなどのトラブルに発展してしまうことも。


{対処方法}


インプラント治療では細菌感染対策が必須です。


高性能洗浄器や高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ(クラスB:最高クラス))をはじめとする衛生機器を完備し、細菌感染対策を徹底した上でインプラント手術を行うことで細菌感染のリスクを低減できます。


不安要素⑦ フィクスチャー埋め入れ時の冷却不足


インプラント手術でフィクスチャーを埋め入れる際、ドリリング時の冷却が足りないと顎の骨がやけどをしてしまい、フィクスチャーが顎の骨に結合しない場合があります。


{対処方法}


フィクスチャーを埋め入れる際はドリリング時に十分な冷却を行い、患部の顎の骨を冷やすことが大切です。


【アストラテック社公認インストラクターの院長がインプラント手術を行います】


大阪府八尾市の谷口歯科クリニックでは、世界トップレベルのインプラントメーカー「アストラテック」社の公認インストラクターの資格を持つ院長がインプラント手術を行います。


アストラテック社の公認インストラクターとは、一般の歯科医師に向けて講演・指導を行える認定資格です。これまでに国内外で多数の講演・指導をすると共に研究会にも積極的に参加し、日々、インプラント治療に関する知識と技術の研鑽に努めております。


長年、培ってきたインプラント治療の経験を生かし、骨造成が必要な難症例やオールオン4(オールオン6)にも対応可能です。


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インプラント治療の際は手術前に歯科用CTによる精密検査を行います。検査で得られたCTの画像データを基に専用アプリにてシミュレーションを実施し、サージカルガイドを作製。手術時はサージカルガイドを用いて適切な位置へのフィクスチャーの埋め入れを行い、お1人お1人の患者さんに合った精密な人工歯を作製・装着します。


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